「北風と北風」

太陽に敗北を喫した北風は大きくアイデンティティーを傷つけられた。その凋落と復権について話し合うべく、世界各地の北風が招集された。最初は議論がかみ合わず暴風が吹き荒れていた会議だったが、ある一人の北風の発言を境に神風が吹いたかのようにみるみる議論は進展してゆき……。(4・3枚)

「暗夜行」

「私」が夜道を歩く、抽象的な散文。(1枚)

「すらない」

気持ちはすらない、刺さらないし、こすらない。「すらない」を巡る音響風味の作品。(1枚)

「ファントムリム」

「ネクストステージ!」というテーマで開かれた第11回月の兎音読ライブでの作品。ジャズピアニスト菊池レイの魅力や人物を観察する、とある男の話。(3・2枚)

「旅人問答」

「ネクストステージ!」というテーマで開かれた第11回月の兎音読ライブでの作品。旅人と、踊子と、ヒキガエルの三酔人経綸問答風の会話劇。現在、若干の工事中。(3・5枚)

「心の手ざわり」

「ネクストステージ!」というテーマで開かれた第11回月の兎音読ライブでの作品。「私の世界には音が無かった。生まれつきなかったので、無いことがどういうことなのか、良く分かっていない」。耳の聞こえない主人公が一歩踏み出そうとする。(3・7枚)

「言葉の彫刻家」

「ネクストステージ!」というテーマで開かれた第11回月の兎音読ライブでの作品。20世紀の偉大な彫刻家、メルセル・ロージャーが残した名言「ありとあらゆるものが彫刻たりうるこの世の中で、唯一彫刻にすらならないのが言葉だ」を巡る論考体小説。(3・2枚)

「視線の曖昧さについて」

「二重の影」の続編。女社長カリンと、業務時間中に一緒に美術館に行くことになった「僕」。美術館では思い思いのペースで作品を見ていたはずが、ふと視界の隅でカリンが変な動きを見せ始めると……。(4・2枚)

「シンデレラガールズ!」

ガラスの靴をめぐって誰が持ち主かを言い争う。シンデレラが「それ、私の靴です」と叫んでいたはずが、突然現れた老女、そして貴婦人、あるいは群衆。果たしてガラスの靴は誰のものなのか。2017年ふじのくに・せかい演劇祭と並行して行われたストリートシアターフェス「ストレンジシード」で上演されたオフニブロールの演劇からインスパイアされた作品。(4・5枚)

「失敗屋」

人の失敗が大好物な失敗屋について語る、元失敗屋の私の独白体ですます調。(1・5枚)

「石橋をダイナマイトでぶっ壊して渡る」

石橋を叩いて渡る性質の俺が、石橋駅の門を叩いたり、石橋駅をネットで叩いたりする。音響風味。(1枚)

「二重の影」

「瞬間の曖昧さについて」の続編。デザイン事務所に勤めることとなった「僕」と女社長のカリンとの日常が始まる。あるときカリンに呼ばれ取引先とのパーティーに出かけた僕は、自分の影とカリンの影が折り重なっているのを見つける。(3・5枚)

「あなたの髪を切ったこと」

奥村愛子の同名楽曲からインスパイアされた作品。女の子の一人称だが、初演時は安藝が音読。女声よりも男声で読まれたほうが文章に入りやすいのではとこのとき気付く。(1・9枚)

「誤解」

「私」と同期の売れ残り仕事女ことナガミが交通事故で入院してしまった。お見舞いのためナガミのいる病院に到着すると、エレベーターから降りてくる社長と出くわしてしまい……。(1・8枚)

「私はしたがわない」

音響詩風味。サ行五段活用とサ行変格活用に「~がらない」を付けて連発する。(0・6枚)

「結末のない物語」

本当に結末がない。お客さんに次の展開を考えてくださいといって投げっぱなしのまま放置中(4・5枚)

「竜宮城」

会話体小説の試み。竜宮城にやって来た人をもてなすために色々と説明をしている受付嬢の一人称会話体で話は進む。宮沢賢治「注文の多い料理店」から引用がいくつかあるが、着想は芥川龍之介「藪の中」。(3.6枚)

「瞬間の曖昧さについて」

瞬間とは何か。あるデザイン事務所を訪れ、とある一瞬のできごとをただひたすら長々と描写した作品。小説の時間軸の問題を射程に。(2.7枚)

「『静』に関するようで全く関しない前口上」

時折手掛けるライブの導入となる前口上モノ。再演は難しいが、小幅な書き換えや部分挿入などで応用が可能。

「春なのに」

菅野祥子作曲「春なのに」から着想。春の訪れを目前にしたある日、ひとりの女生徒が図書館に訪れるが、探している「本」を見つけ切らないままに友達に呼ばれて去ってしまった。擬人化シリーズの第一弾。(3枚)